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2017年 08月 17日 (木)

世界にはばたけ、未来の科学者たち/東北大学飛翔型「科学者の卵養成講座」

2016年2月25日公開

東北大学 飛翔型「科学者の卵養成講座」参加者
高校生インタビュー

◆科学好きな高校生を東北大が支援

「個人ゲノムの暗号を解読せよ」での実験のようす。人間のDNAにはゲノム情報があり、それぞれ異なる情報を持つ。受講生は自分のDNAを解析する実験を行った後、自分のルーツを予測するアプリケーションをプログラミングによって作成した。

 東北大学が科学好きな高校1・2年生を募り、将来世界で活躍できる科学者の卵を育てることを目指す、飛翔型「科学者の卵養成講座」。大学で幅広い分野の講義や実験を体験し、さらには留学生との交流を通じて、研究力と科学力、国際性を養うプログラムだ。選抜された受講生が参加できる研究発展コースでは様々な研究コースが用意され、教員や学生のサポートのもと、大学の研究を体験できる。このうち情報科学研究科の大林武准教授が担当する「個人ゲノムの暗号を解読せよ」に参加する高校生たち3人に、本講座で得たものや将来の夢を聞いた。


◆自分から応募した理由

―応募したきっかけは?

小川 数学や理科が好きで、高校に入って何かしたいと思った時、学校でチラシを見つけて、自己推薦枠で応募しました。

深津 私も学校でポスターを見つけて、自分で応募しました。「科学者の卵」は色々な分野を学べる点が特に魅力的でした。

佐々木 僕は地元の秋田から仙台に来たくて応募しました。


◆幅広い先端学問に触れる

―参加して何を感じましたか

深津 幅広い先端分野の講義を受けることで、それまで自分が興味を持っていた分野とは別の分野のおもしろさや、分野間のつながりを学べました。全国から価値観の異なる人たちが集まって議論できるのも良いですし、大学の先生方も意外と怖くなくて親しみやすいです(笑)。

佐々木 高校の授業の延長線上に研究があることや、高校の授業も大学の講義とつながっていることがわかり嬉しいです。

小川 大学の充実した環境で、今までの自分になかった考え方や価値観を教えてもらえます。仙台に来てよかったです。


◆高校と大学の違い

深津 高校では先生が手とり足とり面倒をみてくれますが、大学では自ら動くことが大切。この講座に参加すること自体、行動力が大事ですし、色々挑戦して活動の幅が広がりました。

佐々木 大学では高校のように与えられた問題を解くわけではない点が難しいですね。

小川 まわりは科学に長けている人ばかりで最初は引け目を感じ、質問ができませんでした。でも主体的に学べるかどうかで学びの質も量も大きく変わると気づいてからは、自分から質問するようになりました。


◆殻を破り新しい世界へ

―自分の変化を感じますか

深津 私も自分から質問するようになり、深く突き詰めようと思うようになりました。

佐々木 質問する人たちからも、また刺激を受けますよね。

小川 理科は教科書で習ったことしか知りませんでしたが、普段何気なく使っているものが科学の成果であり身近に科学が潜んでいることを知りました。ものの見方が変わったことで、自分が利用する側だけでなく、新しいものを開発したり研究したいと思うようになりました。視野が広がると習ったこと以上に、もっと知りたくなるので、自分で調べて、知識が増えて、また新たな疑問が生じ、それを解決するのが楽しいです。科学の世界は広いなと感じます。


◆体験から広がる可能性

―今後の抱負や将来の夢は?

深津 研究の難しさと楽しさを人より早く体験できた経験を活かして、これからも色々なことに挑戦したいです。

佐々木 この講座で、プログラミングは自分の発想をすぐに確かめられる強力な道具であることを教えてもらったので、プログラミングを覚えて自分でも色々と試してみたいですね。

小川 両親の影響で医学分野に興味がありましたが、他分野にもおもしろいことがたくさんあることを体験し、研究したい気持ちが湧きました。来年は理数科に進んで研究したいです。


◆好きなことに没頭して

―最後に大林先生から中高生へメッセージをお願いします

大林 生命情報科学分野は、高校の科目としては生物に近いのですが、数学や化学、英語、地理・歴史等、多くの知識を総動員する必要があります。無駄になる勉強などひとつもないことを、本講座で味わってもらえると思います。大学は一方的に講義を受ける場ではありません。自分の好きなことが見つかれば、それを好きなだけやれる楽しい場です。高校の先が気になる人は、ぜひ本講座に応募して、自らの手で未来をつかみとってください。


飛翔型「科学者の卵養成講座」実施主担当者
安藤晃さん(東北大学大学院工学研究科教授)インタビュー


◆殻を破り新しい世界へ羽ばたけ

 日々の中で不思議だと思ったり困っている問題があると思います。その疑問をどう調べたり、問題をどう解決するかという自分なりの方法を、様々な体験を通じて身につけて欲しいと願っています。特に今はひとつの問題に対して特定の分野だけでは対応できない時代。幅広い先端分野の講義を通じて、様々な知識や研究分野がどう結びついているかも実感して欲しいです。

 本講座の先輩には、「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」や「インテル国際学生科学技術フェア(ISEF)」に挑戦する高校生もおり、海外で発表する高校生もいます。多様な価値観が入り交じる中でも、自分の思いを強く持ち、お互いに考えをぶつけて、新しいものを創造することにつなげる。そんな国際性を身につけることも、本講座の目的のひとつです。英語は、そのための道具ではありますが目的ではありません。本講座では英語交流サロン等の場も設けているので、ぜひ真の国際性を身につけて欲しいと願っています。

 高校での学びとは異なる世界の体験を通じて、「科学者の卵」の皆さん、ぜひ自分の殻を破り、可能性の羽を広げ、大いに羽ばたいてください。


東北大学飛翔型「科学者の卵養成講座」 募集要項

対  象高校1・2 年生
募集人員100名程度
募集エリア全国 ※但し月1、2 回程度東北大学に通える生徒
参加費用無料(交通費は規定に従い補助予定)
主な分野数学・物理・化学・生物・地学
応募期間2016年4月~5月上旬
応募方法ホームページよりお申し込みください。
※今回の個人応募のほかに、学校推薦による募集なども今後行う予定です。詳細は上記ホームページをご確認ください。
主  催東北大学
※本講座は、国立研究開発法人 科学技術振興機構「グローバルサイエンスキャンパス」の委託事業です。
取材先: 東北大学     

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