(3148)
2024年 11月 21日 (木)
女子理系学生のホンネ座談会

女子理系学生のホンネ(6/9)

楽しさからつらさまで、包み隠さずリアルな女子理系学生の「今」を語る座談会。



科学の気持ちよさ

原:
よく研究室の人たちに、「なんでそんなにがんばれるの?」って聞かれるんだけど、私、とまらないんだよね。
一同:とまらない!
丸山:
いいデータがとれてきたら、「今だ~っ!!!」ってデータをとろうとするね。
倉澤:
うまくいかないときは、うまくいかないものだけど。
丸山:
でも「今だ~っ!!!」ってなったときは、すごく気持ちいい。
倉澤:
そういうときに、教科書を読んだら理解できる。何か現象を見てから、専門に戻る。そうやって結び付けていくよ。だから時間がいくらあっても足りないけど(笑)。
原:
むすびついていかないと、わからなくならない?すぐに忘れちゃう(笑)。
倉澤:
いかにつなげるかだよね。
丸山:
「今、これ知ってるのは、私だけなんだよ~!!!」っていうのがたまらなく気持ちいい、純粋な研究者としての喜び。自分だけの世界として、最高の瞬間だよね。「あれは、本当だったんだよ~~!!!」って、私事ですが、夜中に彼氏に電話したくらい。「そうそう、よかったね・・・」っていう反応が返ってきたけど(笑)。そういうものが、論文になっていくんだものね。でも一度だけ、同じことを他の研究室に先に発表されちゃったことがあった。すっごく悔しかったけど、「あぁ、あの時、同じものを見ていたんだなぁ」って思ったね。

― その喜びは、まさに研究の醍醐味ですね。科学は、そのような歴史の積み重ねなのだなぁと感じます。

原:
私は、患者さんに喜んでもらえたときが、うれしいな。
丸山:
そこは、うちら(理学系)は考えなきゃいけないところだよね。

― 原さんの専門(疫学)は、もともと「社会の役に立つ」ための実学。それに対して、丸山さんや倉澤さんは、物事の根源を追求する理学を専門にしているから、「社会の役に立つ」とは、もともとちがった位置づけにありますね。「どうして?」「なんで?」という理学的なアプローチは、例えば子どもの教育と相性がよい気がするのですが、いかがでしょうか。

丸山:
確かに、前回のイベントのアンケートを見ると、大人の人たちは、原さんのブース(家庭血圧や食育がテーマ)が「役に立った」って答えていたケースが多かったね。
原:
子どもよりも、お母さんたちが興味を持っていたみたい。
倉澤:
反対に、子供たちは「役に立つ」とかはあまり興味がなくて、どちらかというと、不思議なものを見て、「なんで?」「どうして?」って反応になったものね。


▲このページのトップHOME


コラボレーション

宮城の新聞×次世代放射光施設 関連記事
産業技術総合研究所東北センター『TAIプロジェクト』
宮城の新聞×東北大学理学部物理系同窓会泉萩会
東北大学工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)×宮城の新聞
公益財団法人東北活性化研究センター『”キラリ”東北・新潟のオンリーワン企業』Collaboration連載企画
ハワイ惑星専用望遠鏡を核とした惑星プラズマ・大気変動研究の国際連携強化)×宮城の新聞
宮城の新聞×東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 塚本研究室
KDDI復興支援室×宮城の新聞インタビュー
宮城の新聞×生態適応グローバルCOE

おすすめ記事

【特集】宮城の研究施設

一般公開特集

【特集】仙台市総合計画審議会
参加レポート

仙台の10年をつくる

【教育】教育って、そもそもなんだろう?





カテゴリ の記事一覧

【科学】科学って、そもそもなんだろう?





【科学】科学って、そもそもなんだろう? の記事一覧

同じ取材先の記事

◆ 東北大学





取材先: 東北大学 の記事一覧


▲このページのトップHOME

教育って、そもそもなんだろう?
最新5件



カテゴリ


取材先一覧

■ 幼・小・中学校

■ 高校

■ 大学

■ 国・独立行政法人

■ 自治体

■ 一般企業・団体


宮城の新聞
仙台一高
宮城の塾
全県一学区制導入宮城県内公立高校合同説明会をレポ
宮城の人々


Warning: mysql_connect() [function.mysql-connect]: Access denied for user 'xsvx1015071_ri'@'sv102.xserver.jp' (using password: YES) in /home/xsvx1015071/include/fan-miyagi/shinbun/include_counter-d.php on line 8
MySQL DBとの接続に失敗しました