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2017年 07月 20日 (木)

[vol.2]
第2回宮城の日本酒を楽しむ会 (2007.03.11)

2008年7月30日公開

阿部酒店・新澤酒造・おさかなクラブ

阿部酒店さんのご協力を得て、前回ご好評を頂きました「日本酒を楽しむ会」の第二弾を開催させていただきました。 若い年代の方や、もっとお酒を知りたいという方を対象に、宮城の純米酒を五感で美味しく楽しもうという会です。 さらに、三陸石巻直送の美味しいお魚とのコラボレーションによって、宮城の恵みを満喫するこの企画。 今回は、伯楽星の新澤さんと、勝山の齋藤さんをゲストに迎え、蔵元さんとの歓談に花が咲きました。

会場をつくる

殺風景な会議室を、
限られた予算内で、
和めるような雰囲気にできればと思い・・・
半紙で手づくりランプシェードをつくる方法を考えました。
「どうやってつくったの?」とたまにお問い合わせを頂くので、
ちょっと詳しく紹介します。

用意するもの
・半紙(生成色を選ぶのがポイントです)
・ホッチキス、セロハンテープ(半透明が望ましい)、画びょう
①半紙をぐちゃぐちゃに丸めます
②ぐちゃぐちゃにした半紙を広げます
③広げた半紙を、左図のようにつなげ、大きな1枚をつくります。

※ホッチキスで簡単に接続した後、セロハンテープでとめるとずれません
※分業し、流れ作業でやってしまうのが楽です

つなげた半紙を、蛍光灯にかぶせ、がびょうでとめていきます。
一枚目は、蛍光灯の色がもれないように覆うかんじでがびょうを刺し、
2枚目は、丸いフォルムを意識してセロハンテープなどで貼り、
3枚目は、一番美しくなるように意識しながら、貼ります。
※がびょうで貼るのは楽ですが、あまり多くのがびょうを使いすぎると、あとではずすのが面倒くさくなります。
3枚生成色の半紙を重ねると、
このように蛍光灯の色がやわらかくなります。
ライトが変わるだけで、お部屋の印象はけっこう変わります。
季節感も大切にしたいです。

お酒(協力:亀岡の地酒屋 阿部酒店)

今回もこだわりの地酒屋・阿部酒店さんのご協力を得て、美味しい日本酒をご用意いただきました。
阿部さん曰く、「お酒の銘柄だけでなく、お酒のつくり(純米酒や吟醸酒や本醸造などの種類、使用米、精米歩合、BY=醸造年度)も意識しながら比較すると、お酒の世界の広がりがあると思いますよ。」

■出品酒


撰勝山 吟醸うすにごり生 山田錦 50% BY18
日高見 吟醸うすにごり生 山田錦 50% BY18
伯楽星 純米大吟醸おりがらみ生 山田錦 40% BY18
伯楽星 純米大吟醸生詰 山田錦 40% BY18
刈穂 純米大吟醸生 酒こまち 40% BY18
白露水珠 純米大吟醸生詰 改良信交 40% BY15
愛宕の松 純米大吟醸 ひより 40% BY18
萩の鶴 純米大吟醸 美山錦 40% BY17
浦霞 大吟醸 山田錦 40% BY17
米鶴 うたきむ大吟醸 山田錦 35% BY16

■利き酒の部

乾坤一 純米吟醸 「蔵の華」生詰 ささにしき55% BY17
乾坤一 純米吟醸 「蔵の華」生 ささにしき55% BY18
乾坤一 純米吟醸 「冬華」生詰 ささにしき50% BY18

■利き酒クイズ賞品

萩の白露 純米 蔵の華60% -40 AC9~10% 愛美酵母
勝山 たまご酒

※銘柄(ブランド)、日本酒の分類・種類、使用米、精米歩合、BY(醸造年度)、の順番で表示してあります。
用語の意味がわかってくると、お酒の楽しみも増えていくと思います。

Q.「純米吟醸」、「純米大吟醸」とは?

純米とは、名の通り、お米のみでできている(「米・米麹」と表示されています)日本酒です。
「純米酒」、「純米吟醸酒」、「純米大吟醸酒」に分けられます。

Q.「吟醸」と「大吟醸」の違いは?

精米歩合(玄米からどれだけ削って残すか)で決まります。
つまり、精米歩合が低いほど、玄米が削られていると言うことです。
違いがわかりやすいように、下の表にまとめてみました。

醸造アルコールを添加する
【原料】米、米麹、醸造アルコール
精米歩合醸造アルコールを添加しない
【原料】米、米麹
大吟醸精米歩合50%以下純米大吟醸
吟醸精米歩合60%以下純米吟醸
本醸造精米歩合70%以下純米酒
普通酒(※1)その他(精米歩合関係なし)純米酒(※2)

※1 一般に流通している日本酒の大部分。米、米麹以外にも、醸造アルコール、糖類、酸味料、化学調味料、酒粕などの添加が認められている。
※2 2004年の規制緩和によって、米だけで造ってあれば、どんな精米歩合であっても純米酒の名称を認められるようになった。

Q.「BY」って何ですか?

BYとはBrewe(醸造)Year(年度)の略です。
つまりBY18なら、平成18年度(平成18年7月から平成19年6月までの間)に造られたお酒ということです。

Q.「生」と「生詰」って違うんですか?

日本酒は、酒質の固定と防腐対策の為、通常二回加熱処理(火入れ)を行うのが一般的です。
一回目は貯蔵して熟成させる前、二回目は瓶詰めして出荷する直前です。
「生」とは、火入れの一回目も二回目もしないこと。
「生詰」とは、火入れ二回目だけをしないこと(詰めるときは、生ということ)。
その他にも、「生貯」と言って、火入れ一回目だけをしないこと(貯蔵するときは、生ということ)があります。
つまり、「生詰」も「生貯」も、完全に生であると言うわけではないのです。

いよいよスタート

最初の30分は、自由な利き酒タイムです。
食前の印象と食後の印象は変わります。
まずはお食事前に、お酒の味を楽しんでみてください。
ちょっとライトダウンして、いよいよ「日本酒を楽しむ会」のスタートです。
今回も幅広い年齢層の方々にご参加いただきましたが、
醸界の菊池さん曰く、私と同年代(20代)の出席者が多い会は、
とても珍しいとのことでした。
この会の世話人である、阿部酒店の阿部隆之さん、
協力蔵元は、伯楽星の新澤巌夫さんと 、勝山の齋藤邦雄さんです。
仕込みで一番忙しい時期にも関わらず、お越しいただき、感謝感激です。
この会のお料理は、三陸おさかな倶楽部の津田さんにお願いしました。
石巻からご家族総出でお越しいただき、お料理を準備していただきました。
感謝感激しっぱなしです。今回も、こだわりのお魚料理をご用意いただきました。
前日ご結婚されたばかりの鎌田さんに乾杯の音頭をとっていただき、
各自お気に入りのお酒で乾杯です。

お料理 日本酒とお魚のコラボレーション 協力:三陸おさかな倶楽部

津田さんのお母様にあんこう鍋をつくっていただきました。
津田さんのお母様は大変なお料理上手です(お総菜もつくっていただきました)。
あん肝をダシにしているそうで、匂いだけで美味しさが伝わってきます。
非常に濃厚なスープ!もちろんあんこうもプリプリです!
お野菜もスープをよく吸って、美味しいの一言です!

実は私、これまであんこう鍋を食べたことがなかったのですが、
とても好きなお鍋になりました(でもこの味付けは再現できないかも・・・)。
「美味しいあんこう鍋を食べてみたいです」というリクエストにお魚王子に応えてもらい、嬉しさもひとしおです。
本当は、あんこう鍋のシメに、お雑炊をつくる予定だったのですが、
気づけばスープがなくなってました...
参加者の皆さん、本当にごめんなさい。
あのスープでつくった雑炊は、格別だったろうなぁ...
今回も、お刺身盛りをつくっていただきました。
やっぱり日本酒とお刺身は、合いますね!
こちらも津田さんのお母様お手製のお総菜です。
秋刀魚昆布巻は、なんと5時間もお鍋で煮込むそう。
「出来具合をチェックするために、圧力鍋は使わないんです。
研究に研究を重ねた結果、4時間半煮込むのじゃ、あの味は出ないの。」
というこだわりぶり。
そのやさしい味わいが、他にはない美味しさです。
鱈子金平も、これだけで御飯を食べられそうな位美味しいです。

日本酒を知る

「あなたはどういうお酒なの?とお酒に聞きながら飲んでみると、お酒の幅が広がり楽しみが増えますよ」と、阿部さん。 今回の出品酒を、どのように見れば面白くなるかを、丁寧に説明していただきました。会場からは、質問が飛び交いました。 伯楽星の新澤さんや、勝山の齋藤さんからも、造り手ならではのお話しをお伺いすることが出来ました。
「愛宕の松 純米大吟醸」に使用されている「ひより」というお米は、 宮城県の農家の方が、大吟醸造りに適した酒造好適米をつくろうと独自に開発し、平成16年に正式許可されたばかりの宮城の酒造好適米です。
個人の方が特許を持っているパターンは珍しいそうで(県の試験場が持っているのが一般的)、 その方がOKを出さなければ、蔵元は「ひより」を使うことができないとのことです。
ひよりは、山田錦とササシグレ(ササニシキの親)を掛け合わせたものだそうです。
学生の質問に熱く答える新澤さん。
「お酒は恋人みたいなものだと思ってるんだ。
最初は派手な子に浮気されたとしても、やっぱりずっと一緒にいるならこっちだな、って戻ってきてもらえるような、そんな恋人みたいなお酒づくりを目指してる」
勝山の齋藤さんには、仕込み水も持ってきていただきました。
大吟醸の瓶に入っています。(水より瓶の方が高いそうです)
勝山のたまご酒に使用される卵は、齋藤さんによって割られています。
なんと、「15分に450個の卵を割る」という齋藤さん。
「マッハ齋藤」の名を欲しいままにしています。
「両手で割るより、片手で割る方が早いんですよ」
「カスタードプリンみたいな」たまご酒です。
ご協力いただきました、
高橋さん、阿部さん、齋藤さん、新澤さん。
本当にどうもありがとうございました。
前日に結婚式を挙げたばかりの鎌田さんに、
阿部さんからのプレゼントです。
鎌田さん、おめでとうございます。
集合写真です。
今回も定員いっぱいのご参加、どうもありがとうございました。
阿部さんや津田さんをはじめ、皆さまのご協力に支えられ、
この会を開催できていることにこの場を借りて感謝申し上げます。
運営面も含めて、至らなかった点が多々あったかと存じますが、
今後も、このような機会を共有できればと存じます。
皆さまどうぞ宜しくお願いいたします。

協力者のご紹介

【世話人】
亀岡の地酒屋 阿部酒店 阿部隆之さん

宮城の地酒を豊富に取り揃えている、こだわりの酒屋さんです。 その徹底した品質管理から、蔵元からの信頼も厚く、 ここでしか手に入らないようなお酒(特約店のみの販売)が数多くあります。 また阿部さん主催の「お酒を楽しむ会」では、日本酒の世界の楽しさ・奥深さを教えてもらえます。 お店に行けばいろいろなアドバイスや情報を教えていただけるので、楽しくお酒を選べます。 詳しくは、ホームページをご覧下さい。 http://www.abesake.com/

【協力蔵元】伯楽星/愛宕の松 新澤巌夫さん(㈱新澤醸造店 専務)

「若き天才杜氏」との呼び声高い新澤さんが目指すのは、「究極の食中酒」。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの「伯楽星」ですが、なんと新澤さんが2002年に立上げたばかりの新しい銘柄だというから驚きです。普通酒が主体の造りで廃業寸前だった先代を説得し、自ら宮城県最年少杜氏(2002年)となって、職人という側面とゼロから新しい価値を創造するアントレプレナーの両面を併せもちながら、ご自身の目指す酒づくりを出荷管理まで含めてトータルに追究されています。

【協力蔵元】勝山  齋藤邦雄さん(勝山企業㈱勝山酒造部 営業)

江戸時代元禄元年(1688)創業の勝山は、安政四年(1857)に仙台藩「御酒御用酒屋」を拝命し、 仙台藩より上杉山通り角の土地を賜り現在に至る、歴史と伝統ある蔵元です。 平成17年11月、上杉山通り角の屋敷から、これまで仕込水を汲み上げていた 仙台市泉区へと新蔵を建設し移転。 「マッハ斎藤」こと斎藤さんは、卵を15分間で450個割るという得意技に加え、 いつも分かりやすくお酒の説明してくれますので、優しいお兄さんといった感じです。 詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://www.katsu-yama.com/katuyama/index.html

【お料理協力】三陸おさかな倶楽部 津田さんご一家

「本当に美味しいものを、欲している人に提供したい」と 質にこだわり、決して安売りはしないという姿勢を貫く、 宮城県石巻市のこだわりの魚屋さんです。 前回に引き続き、今回のお料理もすべて津田さんにお願いしました。 前回の会でも、「あんな美味しい鮪を食べたのははじめて。」 「はじめてあんな秋刀魚の昆布巻きを食べた」等、 そのお魚の美味しさに皆さん舌鼓を打っていました。 仙台中央郵便局の中にも、津田さんのお店があります。 詳しくは、ホームページをご覧下さい。
http://osakana-club.jp/

文責:大草芳江

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