[vol.3]
第3回宮城の日本酒を楽しむ会 (2007.11.17)
2008年7月30日公開
昨年度大変ご好評を頂きました「日本酒を楽しむ会」の第三弾を開催いたしました。 若い年代の方や、もっとお酒を知りたいという方を対象に、宮城の純米酒を五感で美味しく楽しもうという会です。 さらに、三陸石巻直送の美味しいお魚とのコラボレーションによって、宮城の恵みを満喫するこの企画。 今回は、テーブルコーディネートによる空間演出も加わり、アットホームな雰囲気の中、 森民の森さんと山和の伊藤さんをゲストに迎え、蔵元さんとの歓談に花が咲きました。 |
会場となるのは、この殺風景な会議室。 日本酒を楽しめるような、和やかな空間にするには、 どうすればよいのやら・・・と、毎回頭を悩ませます。 |
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とりあえずはじめに取り掛かったのは、昨年度に引き続き、 「半紙(300円)でランプシェードをつくる方法」です。 ※作り方については、「第二回日本酒を楽しむ会」をご参照ください。 限られた予算の中、どうにかして蛍光灯の光を柔らかくできないものかと 考えついた苦肉の策なのですが、身内から「もっと楽な方法を考えろ」と の声があがったので、次回は別の方法も考えてみようと思います。 |
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とりあえず蛍光灯はクリアしたものの、空間全体の演出をどうしようかと、 今年も頭を悩ませておりました。そこに現れたのは、 TALK認定テーブルコーディネイターである、齋藤明美さん。 プロである齋藤さんに、空間演出の相談をさせて頂いたところ、 なんと、今回のテーブルコーディネイトに快く協力して下さいました。 齋藤さん、どうも有り難うございます。 |
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まず齋藤さんがはじめたのは、テーブルクロスの設置です。 会議用机も、クロスをかけるだけで、無機質な足も見えなくなり、 ずいぶんと雰囲気が変わります。 テープで固定しておくと、食事中もクロスがずれないそうです。 |
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「書を1枚書いて、普通のコピー用紙に印刷していくの。 それを、普通の色画用紙の上にのせているだけ。」 普通のコピー用紙なのに、それを感じさせない雰囲気が出るから不思議。 「お箸をペーパーナプキンでくるっと巻いて、ラフィアで結ぶだけ。 簡単でしょ?限られた予算でも工夫すれば、テーブルが華やぐのよ。」 さすがプロ!早速明日からでも、身近なもので真似できそうです。 |
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テーブルが一気に秋の雰囲気に早変わりしました。 ちなみに書は、「月」をモチーフにされているそう。 また、齋藤さんが事前に準備してくださった、 フラワーアレンジメントの器には、枡(ます)が利用されています。 「枡でお酒を飲むことは実際、あまりないものね。 蔵元さんから頂いた枡を、こうやってコーディネートしたら、日本酒の イメージとも合うし、蔵の宣伝にもなるんじゃないかしら(笑)」 |
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会のお料理はお魚がメイン、ということで、 キャンドルの受け皿を、ハマグリにするという粋な演出も。 実は当初、「ホタテの貝はどうかしら」という案も出ていたのですが、 「フジツボとかついていて、見た目けっこう綺麗じゃないですよ」 という、おさかな王子こと津田さんの的確なアドバイスにより、 今回、ホタテ貝は見送らせて頂いたのでした。 |
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今回はこのような空間で、日本酒とお料理を楽しみます。 美味しい日本酒とお料理が、ますます美味しくなりそうな空間演出。 限られた予算にも関わらず、創意工夫のこらされた空間演出に、 やはり、プロの方は違うなぁ・・・と、改めて感じました。 齋藤さんのお蔭で、こんな素敵な空間ができて、感謝感激です。 この場を借りてお礼申し上げます。齋藤さん、有り難うございました! |
今回もこだわりの地酒屋・阿部酒店さんのご協力を得て、美味しい日本酒をご用意いただきました。
ゲストである「森民」さんや「山和」さんブラントのお酒がメインになっています。
■出品酒
- ・1~14までが、今回阿部さんにご用意いただいたお酒です。(下記の手書きリスト参照)
- ・「サプライズ」は、森民の森さんがお土産に持ってきてくださった古酒です。
- ・「おまけ」は、刈穂の仕込水です。他にもミネラルウォーターをご用意いただきました。「和らぎ水」と言って、お酒を飲む合間に水を飲めば、気分すっきり、深酔いしません。
阿部さん曰く、「お酒の銘柄だけでなく、お酒のつくり(純米酒や吟醸酒や本醸造などの種類、使用米、精米歩合、BY=醸造年度)も意識しながら比較すると、お酒の世界の広がりがあると思いますよ。」
実は、このお酒の並び方(上記、お酒のリスト参照)にも、阿部さんのこだわりが隠されているのです。
阿部さん曰く、
「このお酒はこうです、という説明はしません。
人から言われて、自分がそう感じなかったらいやでしょ。
たとえ同じお酒を飲んでも、人によって味の感じ方はちがうし、
今日飲んだときと明日飲んだときで、味がちがうことだってあります。
そのときそのときの自分の感覚で、お酒を感じてください。」
「自分の感覚で、お酒を感じる」ことができるように、お酒の並び方に工夫がされているということなんですね。
絶対にこう飲まないといけない!というものではありませんが、
ちょっと余裕がでてきたら、すこし意識して飲んでみると、お酒の世界がちょっとずつ広がっていきます。
今回、意識して飲むと楽しくなるポイントを、まとめてみました。
ちょっと長い文章ですが、興味のある方は読んでみてください。
・同じ「蔵の華」というお米を使っていても、「純米」と「純米吟醸」かでどう違うか(1と2を比較)、
・同じ「純米吟醸」というつくりでも、使っているお米が「蔵の華」と「美山錦」でどう違うか(2と3)、
・同じ「蔵の華」でも、「山和」「森民」「伯楽星」の蔵元ちがいでどう違うか(1と2と4)、
・同じ「伯楽星 純米吟醸 蔵の華55%」でも、去年のお酒(BY18)と今年のお酒(BY19)でどう違うか(4と5)、
(伯楽星の杜氏である新澤さんは、同じような味になるように、19BYは味をのせてつくったそうだとか、作り手が見えるような説明をしてくださいました。)
・「純米吟醸」と「純米大吟醸」はどう違うか(234と678)、
・同じ「純米大吟醸 山田錦40%」でも、「山和」「森民」「萩の鶴」の蔵違い(6と7と8)でどうか、
・「日本酒はフレッシュでなくてはならない」イメージがあるが、何年か寝かせるとどうなるか(8と9と12)、
・同じ「純米大吟醸 山田錦40%」でも、去年のお酒と9年寝かしたお酒(BY10)はどう違うか(67と8)、
・同じ古酒でも、蔵の違いや「山田錦」と「秋田酒こまち」の違い、寝かせた時間の違いはどう違うか(8と9)、
・今年の鑑評会出品酒で、同じ「大吟醸 山田錦40%」でも、蔵によってどう違うか(10と11)、
自分の舌と鼻と目で、いろいろ比較しながら飲んでみると、またちがったお酒の広がりがあるそうです。
その他のお酒は、こういうお酒もあるよ、という紹介になるそうです
・13は、「木桶仕込」という昔ながらの製法を復活させたお酒の紹介です。
(昔は木桶で仕込んでいたそうですが、今は衛生面や作業のしづらさから、ホーローや合成樹脂のタンクになっているそうです。)
・14は、森民さんが古代米を復活させて、試行錯誤の結果生まれたお酒です。ほんのりと紫色で、デザート感覚で楽しめるお酒です。
・12は、(ちょっと内輪ネタになるのですが)去年私たちが買ったときに「味がのっていなくて物足りない!」と阿部さんに文句を言った(笑)お酒です。
それが1年たつとどう変わるか見てみなさい、ということでチョイスされたということでした。
「大吟醸とか純米吟醸とかBYとか、一体どういう意味なの?」
はじめて聞く方も、聞いたけど忘れちゃった方も、
気になったらいつでも確認できるように、用語解説をつくりました。
受付にも、いつの間にか齋藤さんのコーディネートが。 庭にあるもので、ささっとコーディネイトされるそうです。 身近なもので、いろいろな演出ができると素敵ですよね。 |
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お酒の種類がすぐにわかるように、 ネームプレートをつくってみました。 利き酒クイズコーナーもあります。 |
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高橋さん(阿部さん主催のお酒を楽しむ会 実行委員会)が 持ってきてくださった、初めてのお客様への案内文です。 以下、引用文です。 「最初からたくさん注いで飲まれてしまうと、最後のほうの美味しいお酒の味がわからなくなったり、飲めなくなってしまいます。口に含む程度のチョッとの量で酔いが回る前に、すべてのお酒の味をまずチェックしてください。乾杯が終わりましたら、お気に入りのお酒をどうぞ。美味しいお酒は皆で分かち合いましょう。」 |
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最初の30分は、自由な利き酒タイムです。 食前の印象と食後の印象は変わります。 まずはお食事前に、お酒の味を楽しんでみてください。 |
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お酒の色や、香り、味、ラベルなど、いろいろなところを見ながら、皆さん黙々と利き酒をされています。 阿部さん曰く、「あなたはどんなお酒なの?って聞いて(利いて)みると、お酒の世界は広がっていくんだよ。」 まさに、お酒と会話するんですね。 |
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ちょっとライトダウンして、第二部(お酒とお魚のコラボレーション)のスタートです。 ※「利き酒の時には灯りがないと、お酒の色を識別できない」という前回の反省から、今回はこのタイミングでライトダウンしました。 |
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まずは、この会の世話人である 阿部酒店の阿部隆之さんから、 今回のお酒についての説明と、 楽しむためのポイントを ご紹介いただきました。 (上記お酒のリストをご参照下さい) |
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今回ご協力いただいた蔵元さんのご紹介です。 こちらは、山和酒造店の伊藤大祐さん。 見た目はおしゃれでクールそうな方なのですが、 「(酒のこと)しゃべりだしたらとまりませんよ」と実は熱い方です。 造りが本格的に始まり、とてもお忙しい時期にも関わらず、 加美町からはるばるお越し頂き、感謝感激です。 |
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こちらは、森民酒造本家の森さんです。 自社のお酒の紹介に加えて、「う○んの力」を皆さまにお勧めする等、 (どちらかと言うと、「う○んの力」を推していたような気さえします) 非常に気さくで、親しみやすいお人柄が印象的な方です。 「今日、蔵の奥で見つけたんですよ(笑)」と、 「純米吟醸」の古酒を、お土産に持ってきてくださいました。 |
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今回もお料理は「三陸おさかな倶楽部」の津田さんご一家にご協力 頂きました。石巻で採れたばかりの新鮮なお魚とお母様手製のお惣菜が、 「こんなに美味しいものを食べたのははじめて」と毎回大好評です。 「今日のおすすめは、ばちまぐろと穴子。穴子からはよいダシがでます。」 「宮城の豊かな食文化を味わってください」と、 明日の宮城の食を背負って立つ若きプリンス(おさかな王子)です。 |
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テーブルコーディネイトのポイントを、齋藤さんにお話して頂きました。 「私のテーブルコーディネートのコンセプトは、 身近にあるものを使い、席に着いた時に心地良く季節感のある食卓です。 少しでもそのように感じていただけたら嬉しいです。」 |
お料理上手の津田さんのお母様。 今回もわざわざ足を運んで頂き、お鍋をつくって頂きました。 「質」にこだわり、鮮度にこだわり、素材のよさはもちろんのこと、 今回のお鍋のポイントと言う穴子には、ほんのりと焼き目が。 (そのまま食べても美味しそう!) |
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お鍋は、ポン酢要らずの美味しさ! (今回も、ポン酢がたくさん余っちゃいました) それぞれの魚介類からとても上品なダシがでていて、 「海の恵みをそのまま頂いている」実感が湧いてきます。 ホタテもカキも、プリプリしていて、 一口では食べきれないくらいの大きさ。 |
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美味しいとついつい、お酒とお料理に集中してしまいます。 | ||
一人の世界で集中するもよし、 蔵元の方をはじめ皆さまとお話しするもよし。 ただし、あまり集中しすぎると、 ついつい水を飲み忘れ、深酔いしてしまいます。 「やわらぎ水」はちゃんと摂取しましょう! |
「作り手の思いを聞きながら飲むと日本酒の見方が変わりました。
今回は森民の森さんから日本酒の歴史、
外国のアルコール類との違いを聞いきました。
普段お酒を飲むときは、ただ料理に合うか会わないか、
美味いか不味いかくらいしか考えません。
しかし、今回のように日本酒についての話を聞きながら
日本酒を飲むことで、今飲んでいる日本酒について、
味だけでなく作られてきた過程及びその歴史に対してリンクがかかるので
普段よりもお酒を楽しむことができました。」(20代・男性)
「普段は作り手の思いなどはそれほど考えずにお酒を飲んでいるので、
杜氏の方と話せる場が大事だと感じました。」(20代・男性)
「今までに出会ったことのない数々の日本酒に出会うことができ、
また普段会う機会のない森民や山和の蔵元さんとお話をするなど、
とても貴重な体験をさせていただきました。」(20代・男性)
「日本酒を楽しむ会、名の通り本当に日本酒を楽しめました。
ありがとうございました!!
おいしいお酒とおいしいお魚、至福の一時。
ポーッといい気持ちで帰ることができました。」(20代・女性)
「お酒やお料理、雰囲気を演出するテーブルコーディネート。
作り手の方々と直接お会いしてお食事できたのが一番うれしかったです。
今後もこのような会に参加できればいいなと心から思います。」(20代・男性)
「私は初めての参加でしたので 見るもの 聞くものすべて新しい発見でした。
蔵元さんが若い方で 嬉しい発見でした。」(40代・女性)
「たくさんの品種を少量ずつ飲む機会というのは滅多にないことで、
自分のように知識も何もない若者が、蔵元さんや阿部酒店のようなプロ、
様々な職業に就かれている年上の人たちのお話や知識を聞きながら、
楽しく飲めたことは、今後日本酒を楽しむための良い経験になりました。
これからも日本酒を愛し、日本酒や人とすばらしい出会いをしていきたいです。
今後の「日本酒を楽しむ会」でも様々な人に参加していただき、
酒を通じた人と人との交流の場になってもらいたいと思います。」(20代・男性)
「ただただ楽しむというのも,それはそれでいいとは思うのですが,
やはり蔵元さんのお顔を拝見し,
自分のつくりのモットーやそれぞれの酒の目指すところを
お聴きしながらのお酒は特に素晴らしいと思います。」(40代・男性)
「毎回、新しい方々とお会いできて楽しんでいます。
特に、今回は酒モニターの方とお知り合いになれたことが収穫でした。」(40代・男性)
「久しぶりに,お酒ひとつひとつの香りやあじに意識して飲む機会になり,
大変喜んでいます。いつの間にか,そういう意識より,ただうまい!ということを
お酒を楽しいんでいたようです。お陰で,利き酒はサッパリダメでした。」(40代・男性)
「今回の発見は、料理と楽しむことの必要性でしょうか。
さまざまな酒を利くことが目的の会でも
お酒だけ飲んでいては(私は)飽きるもので。
やっぱりおいしい料理があると気分が華やぎますね。
これまでの会は弁当やバイキングなど、
あまり酒に合わせて楽しむ料理とは言えず...(オフレコで)。
今回、旬のおいしい手作り料理を腰掛けながらゆっくりいただいたことで、
「お酒と料理はセットで楽しむもの」という思いを新たにしました。
食べて、飲むことに幸せを感じられる時間だったからだと思います。
生きていく上で、おいしい、幸せ、と思える瞬間は大切ですね。
和食と合う日本酒は、私にとってよりしみじみと幸せ感を実感できる飲み物です。
いち酒飲みですので、そんな基本的なところを大事にしながら
お酒と付き合っていければと思います。」(30代・女性)
「今まで、日本酒をたまに飲んでみて、
なんとなくおいしいとかおいしくないと判断していましたが、
今回、味がひとつひとつ全く違うということ、
同じ銘柄でも時期によって異なることがわかって、
自分が好きな味が何なのかというのを知るために、
もっと日本酒を飲んでいきたいと思いました。」(20代・男性)
「同じ銘柄、同じ米を使っていても、酒造年月のよって味わいが異なっており、
酒と肴の食べあわせによっても味わいがことなり、日本酒の奥深さを知ることができた。
日本酒の数は日本中にたくさんあり、その中から自分に合った日本酒を探し出すことが
難しくなるが、まだ出会ったことのないものに出会うことが楽しみになった。」(20代・男性)
利き酒クイズの 正解者発表です。 「イ ロ ハ ニ」に対応する 「1 2 3 4」を当てます。 |
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正解者6名のうち、2名は、 山和の伊藤さんと、 森民の森さんでした! やっぱりプロですね! |
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残りの利き酒正解者4名のうち、なんと3名は学生さんでした。 さらにそのうち2名は、弊社インターン生・・・。日頃の教育(?)の賜物でしょうか。 正解者には、「宮寒梅」が賞品として贈られました。 以下、正解された皆さまからのコメントです。 |
「利き酒にあたって注意したポイントは、
酒を口に入れたときの印象と、口の中であたためたときの印象の変化です。
前者の方は、甘いOR辛い、
舌触り(極端に言えばサラサラしているのか、とろとろしているのか)、
すっきりしているのか?フルーティーなのか?を、
気にして方向性というか酒の大まかな特徴をとらえました。
この時点で4つの利き酒はできたのですが、念のため、
口の中での印象の変化、例えば、口に含んでいるうちに
匂いが鼻まで広がってくるのかなど、に注意しました。」(20代・男性)
「利き酒」簡単でした。次回はもっと難易度の高いものをお願いします。(40代・男性)
「それぞれにお酒について、甘さ、辛さ、後味の違いがあることに気づきました。
今回はその間隔を頼りに日本酒を区別することで、当てることができました。
逆に今後日本酒を飲むときは、この甘さや辛さの違いをしっかりと認識して、自分好みの日本酒を探していきたいです。」(20代・男性)
「私は利き酒をするのも今回が初めてでした。
正解を当てるため、私は特に匂い(口に含む前、と後)に意識しました。
香りが好きでウイスキーはよく飲みますが、神経を集中させて利き酒をするのでは全く別物でした。
結果はなんとか全問正解できましたが、本当に驚いたのはその後のことでした。
ひとつひとつの食事やお酒がとてもおいしく感じるようになりました。
1つは匂いを意識して食べるということを今まであまりしてこなかったのだと思います。
それともう1つ、「食」に対する意識が大きく変わりました。
日本酒から感じるお米の甘さ、その時食べた鍋の魚の新鮮さ、そして何よりもおいしいものを提供したいと努力を惜しまない、作り手の方々のこだわりや熱意。
素材の大切さはもちろん、さらに食事をいっそうおいしくしてくれるのは「ひとの温かさ」なんだなと再認識しました。
幼稚園の時、自分で育てたじゃがいもやかぶがとてもおいしく感じたり、キャンプ場に行って、作ったカレーや焼きそばがいつもよりうまかったり。
ひとの温かさを感じることができる食事って大切だなとしみじみ感じました。」(20代・男性)
集合写真です。
2週間前に開催が決定したにも関わらず(阿部さん、皆さん、ごめんなさい)、
定員いっぱいのご参加、どうもありがとうございました。
今回も、阿部さん、津田さん、齋藤さんをはじめ、皆さまのご協力に支えられ、
この会を開催できていることにこの場を借りて感謝申し上げます。
また、山和の伊藤さん、森民の森さん、造りの忙しい時期にも関わらずお越しいただき、
本当にどうも有難うございました。
主催者として至らなかった点も多々あったかと存じますが、
今後も、このような会を、細く長く開催できればと存じます。
皆さまどうぞ宜しくお願いいたします。
【世話人】
亀岡の地酒屋 阿部酒店 阿部隆之さん
宮城の地酒を豊富に取り揃えている、こだわりの酒屋さんです。 その徹底した品質管理から、蔵元からの信頼も厚く、 ここでしか手に入らないようなお酒(特約店のみの販売)が数多くあります。 阿部さん主催の「お酒を楽しむ会」で、私は日本酒の世界の楽しさ・奥深さを教えてもらえました。 お店に行けばいろいろなアドバイスや情報を教えていただけるので、楽しくお酒を選べます。 詳しくは、阿部酒店のホームページをご覧下さい。(阿部さんはビルゲイツと同じように人差し指だけで毎日ブログを更新しています)
http://www.abesake.com/
【協力蔵元】
山和酒造店 伊藤大祐さん
加美町(旧中新田町)で、医食同源の酒造りを目指して、水、米、造りを徹底的に研究している酒蔵さんです。今年の「東北清酒鑑評会」では、宮城からは3場のみの受賞という中で、「わしが國 瞑想水」が純米酒の部にて優秀賞を受賞。今回私は酒モニターとして出品酒をすべて利ける機会を頂きましたが、無心で数多の酒を利く中で、「瞑想水」の名に妙に納得してしまいました(今回の会で飲めなかったのが非常に残念・・・)。「山和」は、こちらの伊藤大祐さんが立ち上げたブランド。特約店のみの販売となっているそうです(阿部さんのお店でも取り扱っています)。
http://www.nona.dti.ne.jp/~yamawa/
【協力蔵元】
森民酒造本家 森徳英さん
歴史ある造り酒屋がつぎつぎと拠点を郊外へと移す中で、今では仙台市内で酒造りを続ける唯一の蔵元さんです。(荒町ですから、会場となった北目町からも近いですね)今回の出品酒である、宮城県北産の古代米「おくのむらさき」を使った「愛むらさき」等、話題性のある酒造りでも知られています。「蔵見学は、ぜひ夜に来てください。耳を澄ませば、ぷくぷくと発酵している音が聞こえますよ」非常に気さくなお人柄なので、学生さんとも話がはずんでいました。詳しくは、ホームページをご覧下さい。
http://moritami.jp/
【お料理協力】
三陸おさかな倶楽部 津田さんご一家
「本当に美味しいものを、欲している人に提供したい」と 質にこだわり、決して安売りはしないという姿勢を貫く、 宮城県石巻市のこだわりのお魚屋さんです。 前回に引き続き、今回のお料理もすべて津田さんにお願いしました。 前回大好評だった、お母様特製の「さんま昆布巻」は、雑誌でも紹介される程の人気商品。お魚王子こと・津田さんは、新感覚のお店(お魚屋さんらしくないお魚屋さん)を今年五橋にオープンさせたばかり。詳しくは、ホームページをご覧下さい。
http://osakana-club.jp/
【テーブルコーディネート協力】
TALK認定テーブルコーディネイター 齋藤明美さん
「身近にあるものを使い、席に着いた時に心地良く季節感のある食卓」がコンセプトの齋藤さんのテーブルコーディネート。限られた予算にも関わらず、創意工夫で素敵な空間演出をして下さいました。齋藤さんは、先日行われたばかりの「うつくしま工芸品フェア'07」テーブルコーディネートコンクールでも、"五穀豊穣に感謝し、福島の純米酒を味わう"にて最優秀賞を受賞。料理とテーブルコーディネート教室の主宰もされているそうです。
文責:大草芳江
コラボレーション
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