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2016年 08月 25日 (木)

「科学」に関する多様な生き方を紹介 東北大脳科学GCOE

2009年6月8日公開

 東北大学脳科学グローバルCOEでは、アカデミックとは異なるキャリアを積んだ講師を招いた「キャリアパスセミナー」を、博士課程の学生を対象に、定期的に開催している。

第7回のゲストは、サイエンスコミュニケーターで、東京大学工学部広報室特任研究員の内田麻理香さん(34)

 第7回のゲストは、サイエンスコミュニケーターで、東京大学工学部広報室特任研究員の内田麻理香さん(34)。

 内田さんは、東京大学へ進学、工学部で応用化学を専攻。同大学院の博士課程まで進んだものの、「科学は好きだが、興味が発散しがち。本当に研究者に向いているのか」と悩む。24歳で結婚、そのまま大学院を中退した。

 結婚後、弁理士を本格的に志す。ところが出産や育児に忙殺され、資格取得を断念。子どもが病弱だったため、思うように勉強との両立ができなかった。「教科書通りにはいかない最たるものが育児。自分にできないことはない、と勘違いをしていた」と当時を振り返る。

 順調に出世する同級生を横目に、「今までの経験がゼロになったのでは。東大なんて、入らなきゃ良かった」と「文字通り、お先真っ暗」の挫折感を味わう。「一度も社会に出ることもなく専業主婦になり、この先どうなってしまうのだろう」と悩むつらい日々。

 そんなある日、自分自身を「商品」として考える発想に至る。「好きな科学」と「苦手な家事」を組み合わせたウェブサイト「家庭科学総合研究所(カソウケン)」を設立。27歳の頃だった。

東北大学脳科学グローバルCOEによる、アカデミックとは異なるキャリアを積んだ講師を招いた「キャリアパスセミナー」の様子

 書籍化の話も順調に進み、現在はサイエンスコミュニケーター、そして東京大学工学部の広報室特任研究員として働く。日テレ系列「世界一受けたい授業」にも出演。今年度からは、東大・学際情報学府博士課程へ進学、サイエンスコミュニケーションについて研究している。

 「予想もしていなかった職業『専業主婦』だったからこそ、『自分が楽しいと思えるようなこと』が見つかり、それでお金をもらえるようになりました。人生、無駄なことは一つもありません」と内田さん。

 同セミナーを担当した同COE特任准教授の長神風二さん(34)は、「一通りではない生き方があることを伝えた上で、アカデミックの価値を再認識してもらいたい」と話している。

取材先: 東北大学      (タグ: , , ,

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