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2017年 08月 19日 (土)

食器の後片付け、ロボットがお手伝い 東北大など開発

2009年03月26日公開

 東北大などの研究グループは、食器の後片付けを手伝うロボットの試作機「食器洗浄・収納パートナロボット」を開発、24日に発表会を行った。重なった食器を1枚ずつつかんで食器洗い機に入れ、洗い終わった食器はかごに収納する。摩擦力に頼らないつかみ方が特徴で、産業ロボットのような高速化が期待できる。病院やホテルなど業務目的での実用化に向け、開発を進めている。

東北大などの研究グループが開発した食器の後片付けを手伝うロボットシステム「食器洗浄・収納パートナロボット」

 産業ロボットのような外観で、人間の手や腕に相当する「マニピュレータ」と呼ばれるタイプのロボットが、食器洗い機の入口側と出口側に1台ずつ設置されている。食器を見下ろす位置から撮影するカメラの画像や、レーザによる3次元位置の計測結果を、事前に構築されたデータベース情報と照合することで、食器の種類とつかむ位置、枚数を認識。食器の種類や枚数、置く場所を変えても、つかむことができるようになった。


摩擦力に頼らず、オーブン皿取っ手のように食器を引っ掛け、食器の自重で安定させる仕組みで食器をつかむ

 技術的には、重ねた皿をつかませることが難しい。人間は摩擦力を利用して皿をつかむが、食器が濡れたり、ハンドリングが高速化すると、滑って割れる可能性は高くなる。同グループが開発したロボットは、摩擦力に頼らず、オーブン皿取っ手のように食器を引っ掛け、食器の自重で安定させる仕組みを取り入れたことで、この課題をクリアした。


開発責任者の同大学院工学研究科教授の小菅一弘さん

 実演では、種類ごとに重ねられた皿やおわんを1枚ずつ持ち上げて、食器洗い機に入れ、洗浄が終了した食器を所定のかごに収納するまでの一連の作業を、数分間かけてこなした。まだ防水機能はないため、食器洗い機は実際に動かさなかった。

 研究メンバーで同大学院工学研究科准教授の平田泰久さんは「人間を真似ようとする発想では、実用化が難しくなる。むしろロボットだからできることを考え、シンプルで使いやすいロボットで実用化を目指したい」と話していた。

 同システムは、NEDO技術開発機構の「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」の支援を受けて開発された。開発組織は、同大学院工学研究科の小菅・平田研究室、同橋本・鏡研究室、セイコーエプソン、野村ユニソン、ハーモニック・ドライブ・システムズ、ホシザキ電機。

取材先: 東北大学      (タグ: , , , ,

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