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2017年 06月 27日 (火)

「技術士」の役割、社会へ発信 日本技術士会全国大会

2009年10月22日公開

仙台国際センター(仙台市青葉区)で開催された日本技術士会全国大会のようす

 社団法人日本技術士会(高橋修・会長)の第36回全国大会が15、16の両日、「社会の安全・安心と技術士の役割」を大会テーマに仙台市で開かれた。会場となった仙台国際センター(仙台市青葉区)には、全国から約680人の技術士が訪れた。

 技術士とは、文部科学省所管の国家資格で、高い専門能力と職業倫理を兼ね備えた人材に与えられる。現在5万人を超える資格取得者が、技術的なコンサルタントなどを行っている。

仙台市出身の科学者で元・東北大学総長の西澤潤一さん(首都大学東京名誉学長)による基調講演のようす

 15日の記念式典は三浦秀一副知事ら地元関係者が出席したほか、仙台市出身の科学者で元・東北大学総長の西澤潤一さん(首都大学東京名誉学長)が「将来社会の見通しと科学技術の役割」を演題に基調講演を行った。

 16日は、事前公募で決定した食、資源・エネルギー、防災、技術、倫理の五つのキーワードで、技術士の役割について5分科会で討論した。その後、分科会のコーディネイターが集まり総合シンポジウムで議論をまとめ、技術士からの提言を行った。

 事前討論会や小論文による意見集約など、準備段階から全国の会員が参加する運営方法は初めての試み。大会実行副委員長の古村利定さんは「当日参加できない人も何らかの形で大会に参画できるようにした。技術士会活動を活性化させ、外から技術士会の動きが見えるようにしたかった」とその意図を話す。

技術士からの提言を行った総合シンポジウムのようす(16日)

 大会実行委員長の吉田康彦さんは「最先端の技術と日本古来の共生・共同の文化を大切にして、産学官と市民が連携し、協働していくことが必要。そのことにより社会の安全・安心を守り、社会の永続的な発展を目指し、行動していく」と提言を発表した。


―来賓に聞く:「社会の安全・安心と技術士の役割」についてコメントと中高生へメッセージを


◇国民全体の豊かな生活のため科学技術は不可欠
/農林水産省東北農政局長の宮崎正義さん

農林水産省東北農政局長の宮崎正義さん

 分科会テーマのひとつに「食の安定的な確保と安全な配給―地域活性化の発掘―」が取り上げられている。農林水産省としては、国民全体の豊かな生活のために、国内自給率の向上や、食の安全・安心と豊かで住みやすい農村の実現に向けて取り組んでいる。そのためには技術の発展や普及が不可欠である。
 技術の重要性を若い人にもっと認識してもらいたい。その意味で、技術士会が自分たちの交流だけでなく、議論の結果をまとめて「技術士からの提言」として社会へ発信されることは、大変意義深い。

◇安心・安全の実現 日本人の職人気質、生きる時代に
/経済産業省東北経済産業局長の数井寛さん

経済産業省東北経済産業局長の数井寛さん

 高度経済成長期の大量生産・大量消費の時代から、安全・安心が求められる時代へ変化した。安全・安心の実現に、科学技術の力が負うところは大きい。
 きめ細やかな安心・安全の確保は、日本人が強みを発揮できる分野だと思う。技術に誇りを持つ日本人の職人気質は、欧米の会社組織には見られない特徴。技術士が社会的役割を議論し、得意分野を伸ばしていくことは重要な価値だ。
 これから日本人の強みがより生かせる時代になる。「日本には将来がない」など悪いことばかり強調されるが、日本も決して捨てたものではない、と中高生に言いたい。

取材先: 日本技術士会      (タグ: ,

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