(494)
2017年 08月 22日 (火)

地域のエコ企業知ろう 塩釜の市民団体がバスツアー

2008年8月1日公開

 地球環境の危機が一層強く叫ばれる中、地球環境保全に関する取組みが世界的に行われている。しかしながら、地域の企業が環境に対してどのような取組みを行っているのか、わたしたちは意外と知らないものである。

 環境へ対する市民の意識を高めてもらおうと、企業の環境に対する取組みを視察するバスツアー「エコ企業見学会」が、30日、市民団体と塩釜市の官民協働で実施された。「塩釜まちづくり研究所 環境部会」が主催し、市民ら24名が参加した。

産業廃棄物の処理などを手掛ける東北最大のリサイクル関連企業「青南商事」(本社・青森県弘前市)仙台支店

 一行は、産業廃棄物の処理などを手掛ける東北最大のリサイクル関連企業「青南商事仙台支店」(本社・青森県弘前市)を訪問。100%に近いリサイクル率を誇る、最新鋭の大型廃自動車リサイクル工場で、廃自動車が解体され、再利用化・再資源化される工程を見学した。

 同支店・常務取締役の加藤啓治さんは「捨てるものは何もない。活かせるものはすべて活かす。リサイクル率100%にできるだけ近づくよう、今後も取り組みたい」と話した。

 塩釜まちづくり研究所の馬場正子さんは、「廃棄物処理には汚いイメージがあったが、工場は4S運動(整理、整頓、清潔、清掃)が徹底されており、廃棄物処理工程の『見える化』が実施されていると感じた」と感心した様子だった。

キリンビール仙台工場では通常の製造ライン見学のほか環境保全への取り組みを見学できる「エコブルワリーツアー」を実施中

 次に訪れた「キリンビール仙台工場」では、通常の製造ライン見学のほか環境保全への取り組みを見学できる「エコブルワリーツアー」に参加。

 キリンビールでは、1990年時点から二酸化炭素排出量26%削減を達成。「混ぜればゴミ、分ければ資源」の精神で、ビール製造時に生まれる副産物・廃棄物はすべて資源として再利用。びん・アルミ缶・ペットボトルなど容器包装の軽量化により省エネ・省資源を実現。他にも「水の恵みを守る活動」として従業員で環境保全活動を行うなど、環境先進企業としての取り組みが紹介された。

 質疑応答では、「重油からガスへの燃料転換は、どのような点に着目して取り組んだのか」、「箱の四隅を切り落とすことで紙の使用量を削減した『コーナーカットカートン』は独自の開発か」、「海外にもキリンビールの工場はあるか」などの質問が飛び交った。

 主催した塩釜まちづくり研究所環境部会長の鍋谷康彦さんは「市民に環境問題を身近に感じて頂きたい。官民協働の環境問題に関する啓発活動は、できれば今後も継続していきたい」と話した。

 共催の塩釜市は、リサイクル産業の港湾地区への企業誘致を積極的に進めてきた。塩釜市役所市民生活部の綿晋次長は「企業の環境への先進的な取り組みを見学してもらうことで、市民のリサイクルへの関心を高めてもらいたい」と話している。

【大草芳江】

取材先: 塩釜市      (タグ: , , ,

▲このページのトップHOME


コラボレーション

ハワイ惑星専用望遠鏡を核とした惑星プラズマ・大気変動研究の国際連携強化)×宮城の新聞
東北大学工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)×宮城の新聞
宮城の新聞×東北大学理学部物理系同窓会泉萩会
KDDI復興支援室×宮城の新聞インタビュー
宮城の新聞×東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 塚本研究室
宮城の新聞×生態適応グローバルCOE

おすすめ記事

【特集】宮城の研究施設

一般公開特集

【特集】仙台市総合計画審議会
参加レポート

仙台の10年をつくる

【社会】社会って、そもそもなんだろう?





カテゴリ の記事一覧

同じ取材先の記事

取材先: 塩釜市 の記事一覧


▲このページのトップHOME

社会って、そもそもなんだろう?
最新5件



カテゴリ


取材先一覧

■ 幼・小・中学校

■ 高校

■ 大学

■ 国・独立行政法人

■ 自治体

■ 一般企業・団体


宮城の新聞
仙台一高
宮城の塾
全県一学区制導入宮城県内公立高校合同説明会をレポ
宮城の人々