「作家の瀬名秀明さんをインタビューしました」への投稿2
会社員様より、記事名「作家の瀬名秀明さんをインタビューしました」への投稿を頂きました。
バックナンバーを読みますと、2009年2月2日に野家先生が既に解説されていましたね。
http://shinbun.fan-miyagi.jp/article/article_20090202.php
重複になりすみません。
私の説明は判り難かったと思い、補足致します。
なぜ、ヨーロッパの大学が工学部をつい最近まで作らなかったの理由です。
・大学の原点は、修道所であって、元々教会職(医者、法律家、神父)養成が目的
※医者が教会職の理由は、昔、教会が病院を経営していたため。
法律家が教会職の理由は、宗教裁判に代表されるように、教会には法曹機能もあったため。
・教会職とは上流階級の一種であり、その準備学校である哲学部で上流作法(教養⊃理学)を教えていた。
・このため、上流階級の息子も、人脈と作法を身に付けるため哲学部に入学するようになった。
・これより大学とは、教会職養成か、上流のための教養学校という認識があった。
・以上より、非教会職(技術者)かつ中流(技術者)養成の工学部が作れなかった。
(技術がヨーロッパで蔑まれているのは、野家先生もご指摘されている通りです)
未だにヨーロッパの上流は、技術を蔑む傾向にあります。
例外はフランスぐらいのものです。フランスは、エコールポリテクニーク(通称X)の権威により、
上流の子が工学を目指します。医学、法学より格上です。