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2017年 08月 22日 (火)

ビジネス展示会が教育の場に ビジネスマッチ東北2009

2009年11月13日公開

夢メッセみやぎ(仙台市宮城野区)で11日に開催された「ビジネスマッチ東北」のようす

 200を超える企業や団体が参加して新製品や新技術を展示する商談会「ビジネスマッチ東北」が11日、夢メッセみやぎ(仙台市宮城野区)で開かれ、約5400人がビジネスチャンスを求めて来場した。

 この商談会は、東北経済を活性化させようと、東北6県の企業でつくる団体などが毎年開いているもので、今年で4回目。東北6県の企業を中心に201の企業や団体がブースを設け、電気機械や環境用品、食品などを展示して、訪れた人たちと商談していた。

真剣な表情で担当者の説明を受ける県内工業高校の教員ら

 今年はこのほか、県内にある工業高校の教師らが、企業の最先端の製品や技術を授業に取り入れようと研修に訪れていた。研修は工業高校と産業界が連携し、ものづくりの人材を育てる国の「クラフトマン21」事業のひとつ。

 3次元CAD(コンピュータによる設計)データを元に素早く立体的な試作をつくれる卓上サイズの加工機や、加工した試作が設計通りかを非接触で瞬時に評価できる測定装置など、ITを活用した新製品などの展示ブースで、教員らは真剣な表情で担当者の説明を聞いていた。

宮城県古川工業高校校長の森武彦さん(写真右)と、宮城県白石工業高校機械科科長の曳地信勝さん(写真左)

 「産業界の動きや、製品のコンセプトが見える。教育現場と産業界の接点を見つけられる良い機会だ」と話すのは、宮城県古川工業高校校長の森武彦さん。宮城県工業高校校長の岩渕龍さんは「社会の最先端のニーズを授業に取り入れたい。学校と企業の連携をぜひお願いしたい」と話す。

 宮城県気仙沼向洋高校からは、希望する生徒も参加。「自然豊かな宮城が好き。将来は県内企業へ就職したい」と話す畠山裕貴君(3年)は「ふるさと宮城の発展をこの目で見たい」と思い参加した。

液化石油ガス(LPG)併用に改造した中古ハイブリッド車のボンネットの中や下回りを覗き込みながら、熱心に出展者の説明に耳を傾ける生徒ら

 中古ハイブリッド車を液化石油ガス(LPG)併用に改造した車が展示されたブースでは、生徒らがボンネットの中や下回りを覗き込みながら、熱心に出展者の説明に耳を傾けていた。

 エンジンについて学んでいる小山眞君(3年)は「学校で習うレベルとまったく違う」と驚いた。「これと同じくらいのレベルの技術を自分も身につけたい」と意気込んでいた。

 同校機械技術科長の武田修司さんは「工業高校で実習は行うものの、これほど多くの先端技術を一度に見れる機会はない。今回の経験は、子ども達の将来に生かされるのでは」と期待を寄せる。

 クラフトマン21の実施機関であるみやぎ工業会専務理事の管野繁さんは、「ITを活用したものづくりは変化が激しい。世の中の動きを先生や生徒に理解してもらう場が、地元の発展のためにも必要だ」と話していた。


―主催の東北ニュービジネス協議会会長の大山健太郎さん(アイリスオーヤマ代表取締役社長)に、「ビジネスマッチ東北」開催の意義を聞いた。


◆東北をひとつの国として見ればビジネスはできる
 東北ニュービジネス協議会会長の大山健太郎さん
 (アイリスオーヤマ代表取締役社長)

東北ニュービジネス協議会会長の大山健太郎さん(アイリスオーヤマ代表取締役社長)

 東北6県のGDPは約33兆円で、ギリシアやオーストリア、ノルウェーや台湾などのGDPにほぼ匹敵する経済規模を誇る。東北の企業が地産地消型で、東北をひとつの国として見ればビジネスはできる。しかしながら現状は、東京中心のビジネスだ。

 これまで主に県単位で行われていたビジネスマッチを、東北6県で行うことに大きな意義がある。日本全体でものを考えるのではなく、これからは地域特性を生かした地域づくりが大切だ。

 本イベントでは、セーラー(売り手)とバイヤー(買い手)から事前に情報をいただき、ビジネスマッチングの促進を図っている。また市民にも多数来場してもらい、地元にもこのような企業があることを知っていただきたい。ぜひ社会科見学などにも活用していただきたい。

 (中高生へのメッセージ)今は不景気で雇用もないと言われているが、身近にある企業をぜひ見てもらいたい。

【GDPとは?】
 GDPとは、Gross Domestic Productの略で、日本語では「国内総生産」と言い、国内で一年間に新しく生み出された生産物やサービスの金額の合計のこと。GDPは、その国の経済の力の目安としてよく使われる。また、経済成長率はGDPが1年間でどのくらい伸びたかを表わすもの。
(参照:経済産業省 キッズページ 東北地域経済データブック

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