公開シンポジウム「放射性物質に対処する科学」
イベント名 | 公開シンポジウム「放射性物質に対処する科学」 |
日時 | 平成23年9月23日(金)12 時開場、13 時開会(13:00~17:50) |
場所 | 仙台市情報・産業プラザ 多目的ホール(アエル5階) |
主催 | 応用物理学会東北支部 |
目的 |
平成23年3月11日の東日本大震災に伴って、福島第1原子力発電所の原子炉が4台冷却機能を失い、
1号機、3号機、および4号機の建家が壊れ、多量の放射性物質が漏洩しました。この事故は、国際原子力
事象評価尺度中の最も深刻な「レベル7」に分類され、1986 年のチェルノブイリ原子力発電所に続く2 例目
のレベル7 事象となりました。 私たち応用物理学会会員の中には、以前より原子炉由来の同位元素や中性子線を研究・教育あるいは医 療に利用してきた会員がいます。一方で、この事故に際し東北地方にもたらされた放射性物質について、様々 な偏見と誤解が見られ、危険な対処方法も採られているように感じています。つきましては、広く一般市民 の皆さんを対象として以下のような公開シンポジウムを企画しました。シンポジウムでは、中立な立場から 偏見のない情報を皆様に知って頂くとともに、原子力発電に関し、従来から議論されてきた諸問題について も、市民の皆さんを交えて考えて参りたいと思います。具体的には、様々な分野の専門家による講演の後、 講演者をパネラーとして参加者と討論を行う予定です。 |
内容 |
プログラム(予定) 13:00 - 13:10 開会挨拶・趣旨説明(東北支部支部長 柳原美廣) 13:10 - 13:50 梶谷剛「放射能の種類、濃度、背景放射能との比較」 13:50 - 14:40 小野哲也「放射線の生体影響」 14:40 - 15:00 休憩 15:00 - 15:40 保高徹生「放射性物質汚染土壌の挙動と対策」 15:40 - 16:20 直江清隆「原発のリスクについてどう論じるか ―事故の前と後で―」 16:20 - 16:40 休憩 16:40 - 17:40 質疑応答および公開討論 17:40 - 17:50 まとめ(柳原美廣) 講師(講演順): 1. 梶谷 剛 所属: 東北大学大学院工学研究科・応用物理学専攻 教授 研究テーマ: 中性子散乱・X線回折測定・中性子散乱装置の建設(東北大核理学研究施設線形加速器関連施設、米国アルゴンヌ国立研究所固体物理部、東北大金属材料研究所、東大物性研究所、日本原子力研究所JRR2、JRR3、JRR3 改原子炉施設・中性子回折・散乱装置建設) 2. 小野哲也 所属: 東北大学大学院医学系研究科・医科学専攻 教授 研究テーマ: 寿命に関与する遺伝子探索、突然変異と老化、紫外線と皮膚、低線量放射線長期暴露の影響、クロマチン構造 3. 保高徹生 所属: 独立行政法人産業技術総合研究所・地圏資源環境研究部門 研究員 研究テーマ: 汚染土壌の人健康・生態リスク評価や社会経済影響分析、ブラウンフィールド(都市部における未利用地問題)対応。震災以後は放射性物質の汚染土壌の挙動評価やリスク評価、社会経済影響分析などに取り組む。 4. 直江清隆 所属: 東北大学大学院文学研究科・社会学専攻 准教授 研究テーマ: 哲学。科学技術倫理など。科学技術と人間、社会との界面について研究している。東京大学大学院理学系研究科博士課程退学。共著に『科学技術倫理を学ぶ人のために』(世界思想社)、訳書にA・フィーンバーグ『技術への問い』(岩波書店)など 入場整理券入手方法: 会場が狭いため、入場整理券を発行させていただきます。恐れ入りますが、参加をご希望の方は、下記の フォームに必要事項を記入の上、下記の連絡先までお申し込み下さい。同様の内容が書かれていれば、フォ ームを使用しなくても構いません。尚、皆様から頂いた個人情報は、整理券発行の目的以外には使用しませ ん。また、公開シンポジウムが終了次第、完全に廃棄します。 申し訳ありませんが、扱う内容が少し専門的なので、なるべく高校生以上の方にご参加を限らせて頂きま す。また託児スペースが改修中のため、託児サービスを行うことができません。小さいお子さん連れで参加 ご希望の方は、近隣の一時預かり保育施設をご利用ください。 締切: 先着300 名に達し次第。 URL: http://annex.jsap.or.jp/tohoku/ |