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2017年 05月 26日 (金)

仙台一高教諭が東大教授と公開授業でバトル?!
東京大の小森陽一教授が講義、授業検討会へ参加

2008年1月23日公開


第一部は平居さんの公開授業。多くの参観者に見守られながら授業を行った。

第二部は小森さんの公開講義。講義テーマは「ことばと想像力」

「売られたけんかは買わなきゃならない。けんかをやらせていただきます。」と小森さん。

高等学校教諭が東京大学教授と公開授業で対決?!そんなユニークな公開授業が、宮城県仙台第一高等学校を会場に、みやぎ教育文化研究センター主催で先月開催された。約60名程の参観者が見守る中、会場となった仙台一高の国語教諭・平居高志さん(45)が2時間の公開授業を実施。続けて東京大の小森陽一教授(54)が仙台一高生に公開講義を行った後、小森さんや参観者を交えての授業検討会が開かれ、活発な意見交換が行われた。

事の発端は昨年度、公募で集まった県内の高校生を対象に同センターが開催した「小森陽一・公開授業ライブ」。小森さんの公開授業は、「今の授業のあり方に重要な問題提起をしている」と、学校関係者をはじめ多くの参観者に衝撃を与えたと言う。その検討会で小森さんと白熱した議論を繰り広げたのが、パネラーの一人・平居さんだった。会の終了後も激論はやまず、ついに小森さんから「次は一高へ行くぞ。平居も授業やれ!」という言葉が。平居さんも「毎日授業をやっているのだから、断る理由がない」と今回の企画を快諾。仙台一高校長も快く会場を提供し、公立高校を舞台に国語教諭と文学者が公開授業で対決するというユニークな企画が実現した。

授業検討は、授業者と現場の教師、授業の教材に関わる専門家、教育学者の三者によってなされるのが望ましいと言う。元教員の主催者は、「授業者である平居先生と現場の先生、文学の専門家である小森先生、教育学者の中森先生、さらにそれ以外の方々が五者も六者も集まっている。きっと良い検討会になるのでは」と今回の意義を語った。授業検討会では、教材解釈の方法や授業の方法論まで率直な意見が交わされ、特に、生徒の多様な読みの可能性に対して教師はどうあるべきかが大きな論点となった。

◇公開授業を行った仙台一高国語教諭・平居高志さんの話
事実については教師が確認してもいいけど、最終的な読みをできるだけ生徒に委ねて多様な可能性を引き出したいという発想そのものはその通りだと思う。ただ私自身も全くその通りだなと思う一方、通常の授業ではだんだんそれをできなくなっている自分に気づく。そこで日頃の授業では、こちらの読みをまず生徒に提示した上で、最後の一時間は生徒に作文を書かせている。書かせれば生徒は、"授業で平居はこういったけど、自分はこう思う"っというのを書いてくる。それをプリントにまとめて次の授業で生徒に返す。そこで"考える"という作業がはじまるという感じが正直する。

◇宮城教育大学名誉教授で同センター代表運営委員・中森孜郎さんの話
自分の授業を人に見せるという機会はなかなかない。やはり自分自身が裸になって、皆さんに授業を見てもらうということから出発する姿勢が今後非常に問われてくる。今日は高等学校だったが、小学校や中学校でもぜひこのような授業をどんどん展開して頂きたい。より多くの人がこのような輪を作っていくことで、日本の教育が正しい方向になっていく。それが私たちにできることではないかと思う。

【大草芳江】


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